フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
webadm | 投稿日時: 2007-8-16 0:43 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3088 |
ジッターと周波数安定度 どうも勘違いをしていたようだ。
ジッターと周波数安定度はまったく独立した概念だった。 どちらも安定度の指標ではあるが。 ジッターは周期ジッターとかパルス幅ジッターとか共に短期間の時間軸上での揺らぎ分布を測るもの。 周波数安定度は長期間に渡る誤差の積算を測るもの。やはりジッターとはまったく異なる。 周波数というと周期の逆数と思うので周波数安定度すなわち時間軸上の揺らぎの尺度と勝手に思いこんでしまった。 例えば10MHzの発振器の出力を1日カウントした場合に本当は864,000,000,000回になるべきだが周波数ドリフトとかジッター分布の偏りとかでずれが出てくる。それが周波数安定度を測る目安となる。一日1カウント誤差が出る場合には、1/864,000,000,000すなわち1.16x10^-12ということになる。 普通に周波数安定度や偏差といった場合にはppmが単位として使われる。1ppmは百万分の1、1/1,000,000である。従って10MHzで一日1カウントしか違わない場合には、0.00000116ppmという驚くべき安定度が必要となる。一般的な水晶発振器は周波数偏差や安定度は数十ppmもあるのでその10^7倍ぐらいは狂いが生じるということである。それはだいたい10MHzで時計を作ったとして一日1秒狂いが生じる程である。 1.16x10^-12程の周波数安定度というとセシウム原子時計ベースのGPS基準発振器がそれに違い安定度を提供する。 オーディオマニアとかではデジタルサンプリングされた音源の再生に高安定度のルビジウム基準発振器とかGPS基準発振器を使うらしい。これは10^11程度の安定度。 一番安定度の良いのは水素メザー発振器らしいがルビジウムとかと一緒で装置に寿命があるらしいのが難点。1x10^-14ぐらいの安定度を誇るとか。セシウム基準発振器は安定度が5x10^-14ぐらいで寿命が長いので現在の周波数及び時間の原器となっている。 いずれの場合でも短期的に見れば周期の揺らぎ(ジッター)は避けられない。 これであってると思うが。 |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿するにはまず登録を | |