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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-8-26 0:41
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
電池にまつわる思い出
子供の頃には電池というのは高嶺の花だった。無くなるたびに新しいのを買わないといけないというのがネックで、トランジスタで実験するのではなく、真空管で実験をしていた中学生時代。

真空管なら商用100Vからトランスで電源が無尽蔵に使える。

それに対して低電圧電源を必要とするトランジスタの場合には、当時はACアダプタなどはまだ普及していなかったし、売っていても数千円と高価だった。これはまだスイッチング電源とかが開発される前の時代だったので大きなトランスと整流用ダイオードそれに大容量の電解コンデンサ、どれひとつとってもコストが高いものばかりだったからだ。

当時は再充電可能な電池というと三洋のニッカド電池ぐらいだった。でも結構寿命が短く、再充電耐用回数も少なかった。なによりも充電器がそもそもAC-DCアダプタそのものだったのでそれの方が高いというのもある。大抵ニッカド電池内蔵型のラジオとかは充電器も内蔵していたが、電池の方が寿命が来て製品としても寿命が短かった。充電器も平滑していないリップルの大きいものだったので充電しながら使うという運用はできなかった。

そういう訳で子供が手軽に低電圧直流電源を使うというのは当時無理があった。なので商用100Vからトランスで無尽蔵に使える真空管が使いやすかった。高電圧動作なので電流もそれほど流す必要はないため平滑コンデンサも低容量のもので十分だった。回路のインピーダンスが高いというのもあるけど。

トランジスタは低電圧なので真空管回路と同じことをさせるには電流を沢山流さないといけなかった。それには大電流でもリップルが少ない直流電源を必要とした。安定化電源が一般化するまでは電池がその役割を担っていたのである。安定化電源もパワートランジスタや大容量の電解コンデンサに大容量のダイオードと値段の高い部品を使用するため民生品では敬遠されたに違いない。昔拾った日立製の電卓の中を見た時に安定化電源回路が内蔵されていて感嘆したのを覚えている。

今ではAC-DCコンバーターは当たり前の技術で普及しているため、電気製品を購入しても電池で使えるものはACアダプタが標準で付属しているのが当たり前である。昔は別売だったのに。

秋葉原とかのジャンク屋にいくと必ず何についていたのか不明の沢山の種類のACアダプタが転がっている。最近は電源制御用の半導体が発達して小型で高性能なACアダプタが簡単に作れるようになったのもある。大電流を必要とするノートPC用のスイッチング電源タイプのものも、昔と今を比べると遙かに小型になり効率が良くなった。発熱が少なくなっている。

良い時代になった。今なら真空管よりもトランジスタで実験をするのが易しいかもしれない。
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題名 投稿者 日時
   Eneloopを買った webadm 2007-7-29 20:40
     再充電後の持ちが悪い webadm 2007-8-25 23:16
       同時2本充電時の問題 webadm 2007-8-26 0:19
       » 電池にまつわる思い出 webadm 2007-8-26 0:41
         Re: 同時2本充電時の問題 webadm 2008-5-20 9:45
     完全放電後 webadm 2010-12-1 2:06
       Re: 完全放電後 webadm 2010-12-4 13:33

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