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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-12-13 13:38
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3095
Re: ベクトル記号法
いろいろ電気の歴史をひもとくと電気の歴史は静電気、磁気、電磁気に関する物理的な法則の発見に始まり、当初は物理学の一部としてその真理を究明することだったが、一方で電気エネルギーの実用化研究が盛んになるにつれ真の姿を理解することから離れ都合の良いように解釈応用する実学として発展していった経緯がうかがわれる。

そのため我々は結局電磁気の本質を理解することから遠ざかる方向へと向かい、本質的な部分の理解に関しては依然として物理学の分野に委ねるに至っている。

そもそもインダクタンスやキャパシタンスに流れる電流と電圧の関係とかは電磁気学無しには語れないのであるが、法則だけを利用すればその性質は単純なモデルとして取り扱うことができ応用が利く。しかし反面、微少な電磁気や強力な電磁気を扱う分野ではそれ以外では無視できた本質的な要素を無視できなくなるため、依然として物理学や電磁気学、量子力学の理解無しには取り扱うことが困難であるのは変わりない。

共振回路が内部に無尽蔵に大きなエネルギーを蓄えることができるということは電気理論を学ぶことで理解できる。物理学的には物質の存在さえもなんらかの共鳴によってもたらされているというのが予見されている。また質量はその共鳴によって電磁波のように重力波を外へ放射していると予想がつくがそのもはや3次元的な感覚ではおよそ理解できない。

電気の世界はそういった宇宙の真の理解に至る一番端っこなのかもしれない。

そういう意味でいろいろ検索で調べるとトンデモ科学的な人が今も居たりするのに遭遇するのだが、深入りすると本質を見失いかねないので注意が必要である。

電磁気の法則を発見してきた先駆者は偉大だけれどもその法則を統一したマクスウェルも偉大だ。当時ろくな観測手段も無いのに理論だけでその後実験的に証明されるに至る様々な予見を示した点は人類史上の奇跡とも言える。

でも今日マクスウェルの論文や著書をみんな読んで勉強しているかというとそうではない。後生の人がわかり易く扱い易い形で整理したものをありがたく学んでいるに過ぎない。

ベクトルもマクスウェルが記した電磁気学の著書の最初の巻がベクトルの数学的な理論の解説にあてられている程重要な数学的なツールである。当然ながら電磁気学の応用の際にもベクトルという数学的な記号法を使わざるを得ない。

またマクスウェルの方程式を偏微分形式に書き直すと、どうしても二次の偏微分方程式が出てくるので、その解は複素数の範囲に及ぶ。このことから複素数も扱えないとどうしようもなくなる。

そんなこんなでベクトルや複素数を使った表記方法は電気回路が電磁気学の応用に過ぎないという結果から自明ではある。
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題名 投稿者 日時
   ベクトル記号法 webadm 2007-12-11 20:30
   » Re: ベクトル記号法 webadm 2007-12-13 13:38
     ベクトル記号法の意味 webadm 2007-12-13 18:16
       Re: ベクトル記号法の意味 webadm 2007-12-14 17:42
         Re: ベクトル記号法の意味 webadm 2007-12-14 19:10
           複素数の加減乗除と共役複素数 webadm 2007-12-15 21:27
             複素インピーダンス webadm 2007-12-16 13:14
               基本回路の合成複素インピーダンスとアドミッタンス webadm 2007-12-16 14:48
                 Re: 基本回路の合成複素インピーダンスとアドミッタンス webadm 2007-12-16 17:15
                   電力の複素数表示 webadm 2007-12-16 18:27

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