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投稿者 | スレッド |
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webadm | 投稿日時: 2008-5-6 20:56 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
HP3457Aの調整 サービスマニュアルを良く読んだら、基本のオフセット電圧調整は半自動化されているものの中を開けてトリマーを回さないとだめらしい。
それでも対応する診断機能を起動したらトリマーを回していくだけでオフセット電圧はHP3457A自身が内部的に計測して規定範囲内に入ったらその旨液晶にPASSEDと表示してくれるので楽ではある。 トリマーではなく内部のDACで調整する箇所はフロントパネルから値を入力していくことに。これも調整が完了すればPASSEDと表示される。 これらのゼロ点調整が終わった後に各測定モードの各レンジに対して調整を行う。これも半自動化されているので、対応するキャリブレーション機能を起動して予め正確な値が解っている標準器を入力端子につないでその値をキーボードから入力するだけで良い。 実際に調整を行うには室温が25℃近辺の安定した場所で1時間ほどウォームアップしないといけないらしい。 HP3456Aに比べて長いウォームアップ時間が必要である。実際にDCV測定モードで入力端子をショートした状態にしていると、表示電圧が+方向から次第にー側へ振れ、また+側へ戻り、ー側へ振れを繰り返し次第に収束していくのが見える。それでも基準電圧源が不安定なのか下2桁ほど表示がノイジーである。基準電圧源はHP3457Aではブラックボックスなモジュールになっていて回路図がサービスマニュアルには載っていない。+10Vと-10Vが出力として出てくるとしか回路図からはわからない。おそらく内部は温度補償回路付きのチェナーダイオードとOPアンプ回路で出来ていると思われるが、高温になるのでOPアンプとかが劣化しやすい。HP3456AもOPアンプが逝っていたし。 P.S 実際に電池とかの安定した電圧を測定してみるとノイジーではないのでオートレンジで30mVレンジになった時にノイズがどうしても乗るのかもしれない。30mVレンジで6 1/2桁表示だと最小桁は10nVになるのでわずかなノイズでも変化する。仕様上では200〜300カウントは変化するということなので下3桁(1uV以下)はノイジーであっても致し方が無い。 ということで基準電圧の安定度は問題なかった。 PERFORMANCE TESTの結果も90day limitの範囲内に余裕で収まっていた。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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おジャンクなデジタルマルチメーター | webadm | 2007-12-16 19:58 |
またまたおジャンクなHP3457A | webadm | 2008-1-6 22:10 |
Re: またまたおジャンクなHP3457A | webadm | 2008-5-4 22:56 |
Re: またまたおジャンクなHP3457A | webadm | 2008-5-5 6:47 |
フロントパネルキーボード基板再固定計画 | webadm | 2008-5-5 22:40 |
Math機能 | webadm | 2008-5-5 23:20 |
» HP3457Aの調整 | webadm | 2008-5-6 20:56 |
Re: HP3457Aの調整 | webadm | 2008-5-6 22:46 |
デジタルマルチメーターの入力抵抗 | webadm | 2008-5-9 0:25 |
HP3457Aフロントパネルの修繕 | webadm | 2008-5-12 1:32 |
HP3456AのGPIBを試す | webadm | 2008-5-12 23:21 |
HP3456AのオリジナルROMを再生 | webadm | 2008-5-20 12:43 |
Re: HP3456AのオリジナルROMを再生 | webadm | 2008-6-2 11:32 |
Re: HP3456AのオリジナルROMを再生 | webadm | 2008-6-4 2:59 |
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