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webadm | 投稿日時: 2008-8-8 21:19 |
Webmaster ![]() ![]() 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3110 |
Sメーター調整の怪 とりあえずSメータの振れ過ぎを直そうとサービスマニュアルに従って調整開始。
無信号時にSメーターが振れない状態にVR3を調整。これはQ13のソースとグランドの間の抵抗なので最小値まで回しきってしまうその電圧降下に比例してSメーターを振らすためSメーターが振れなくなるギリギリのところにセッティング。 次ぎに14.5MHz 8dBμを入力してUSBモードでSメーターがS1を指すようにT14調整とある。しかし変調をかけないとT14をいくら調整してもSメーターは振れない。SSBなので当たり前である。63%程度のAM変調をかけるとS1ぐらいは振れたので良しとする。 最後に30dBμを入力してSメーターがS9を指すようにVR4を調整するとある。しかしどうやっても最小でS9+40dBまでしか振れが収まらない。 どういうことだ。と思って回路図を見ながら周辺部位の電圧が合っているかチェックした。するとすぐに回路図の誤りを発見。AGC制御のQ16のソースとドレインの電圧表記が逆になっている。ドレインには9V電源が接続されているが4.8Vと記載されドレインはグランド側なのに9Vと高い値になっている。それとVR3とVR4の役割表記も逆だ。 どうやらIF AMPのゲートバイアス電圧が2.2Vに調整と書いてあるが、測定してみると0.1V未満と小さい。これはVR1で調整できるがこのことはサービスマニュアルには記載されていない。VR1を回すと今までスピーカーから聞こえていた内部ノイズが段々と小さくなっていく。2.2Vで止めてSメーターの振れを見るとかなり振れが少なくなっている。しかし今度はVR4を目一杯回してもS9まで届かない。 どっかのWebでR-1000の回路図の誤りについて書いてあるところがあって、確か2.2Vではなく1.5Vとかそんな感じが正常値だとか書いてあった。試しに1.5Vまで下げると内部ノイズは大きくなるにつれSメーターも振れが大きくなった。今度はVR4で調整してS9を指すようにできる。 とりあえずこれでSメーターは以前よりまともになったはず。 ちなみにゲートバイアス電圧はMUTE時には-6Vとの間のトランジスタスイッチがONになり完全にFETがカットオフする仕掛けらしい。ということはゲートバイアス電圧を上げると内部ノイズが増えるということは電流を流すとノイズが減るということか。この辺りの調整は結構受信感度に影響を与えるのかもしれない。 とりあえずこれで近隣ノイズでSメーターが振り切れてしまうということは避けられるようになった。チューニングもやりやすい。 依然としてヒスノイズの大きいのが気になる。高域の音が透き通るようにクリアで伸びが良いとう長所と引き替えなのかもしれない。 とんでもなく良い長所がある時にはとんでもなく悪い短所があるのは自然である。 さて次ぎは電解コンデンサを交換しよう。 |
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