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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2012-10-16 4:55
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
1/4波長より短い無損失線路
1/4波長の整数倍の無損失線路については線路の共振の理論で学んだが、それ以外の線路長の場合についての問題

周波数が一定なるとき、1/4波長よりも短い無損失線路の受電端を短絡または開放したものはそれぞれ誘導リアクタンス、容量リアクタンスと等価であることを示し、かつ等価インダクタンスL0,等価キャパシタンスC0を特性インピーダンスZ0と位相定数βで表せ。



というもの。

すでに理論のところでやってしまっているが、もう一度初めからやってみよう。

思いつくストラテジーとしては

(1) 受電端が開放のときと短絡の時の送電端から見た駆動点インピーダンスを導く
(2) それが受電端開放のときに誘導性となり短絡の時に容量性となるかどうか調べる

という順序である。

受電端が開放の時の送電端から見た駆動点インピーダンスは、二端子対回路とみなして、受電端の条件を与えれば



従って受電端を開放した時の送電端の開放駆動点インピーダンスは



ということになる。

これではなんのことやらさっぱりわからないので、題意の1/4波長より短い無損失線路のZ0,γは



を代入すると



ということになる。

以下が成り立つ場合Zoは誘導性リアクタンスを持つことになる



問題はlが1/4波長より短い場合に上記が成り立つかという点である。

ここで波長の定義を思い出すと



ということになる。

これを代入すると



ということになる。

従ってlが1/4波長より短い開放端の線路は誘導性リアクタンスL0と等価になる



同様に受電端が短絡の時の送電端から見た短絡駆動点インピーダンスは、



ということになる。

これも同様に無損失線路のZ0,γを代入すると



ということになる。

あとはlが1/4波長より短い場合



を満足するかどうかである。

これも同様に



ということになる。

従って1/4波長より短い短絡端の無損失線路は容量性リアクタンスC0と等価になる




見通しをたてても伏兵が潜んでいるのが普通である。その場合でも手を動かせば自ずと道が見えてくる。
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