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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2012-11-19 0:12
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
電圧反射係数、電流反射係数、定在波比
次は電圧反射係数、電流反射係数、それに定在波比の計算問題

特性インピーダンスZ0の線路を次ぎの負荷インピーダンスZLで終端した。電圧反射係数mv,電流反射係数miおよび定在波比ρvを計算せよ。

(1) ZL=0 (終端短絡) (2) ZL=Z0/2 (3) ZL=Z0 (整合)
(4) ZL=2Z0 (5) ZL=∞ (終端開放)

というもの。

さてこれはどういうストラテジーで臨めばよいだろうか。

先に答えの一歩手前を見ることにしよう。

電圧反射係数mv,電流反射係数miそれに定在波比ρvはそれぞれ



と定義されることを思い出そう。

問題の回路は、前問で2つの線路間に2端子対回路を挿入した場合と等価である。2端子対回路を単なるパススルーの回路として、線路2を特性インピーダンスZLの無限長線路としたのと等価である。



従って前問の結果を用いるとパススルーの2端子対回路の4端子定数はA=1,B=0,C=0,D=1であるので、電圧反射係数mvは



ということになる。

従って題意のZLを上記の結果に適用すれば良いことになる。

(1) ZL=0の場合



(2) ZL=Z0/2の場合




(3) ZL=Z0の場合



(4) ZL=2Z0の場合



(5) ZL=∞の場合



ということになる。

アンテナ回路とかでVSWR=1に近づけるように苦心するのはインピーダンスマッチングを取るためであることがわかる。(1)と(5)のケースは大電力が送信端から供給される場合いずれも大変危険なケースと考えられる。線路上の最大電圧が整合がとれている時と比べ2倍になるからである。

P.S

電圧反射係数については定義式を思い出すことが容易だが、電流反射係数については暗記していても、最初から導出せよというと記憶が怪しくなる。幸いにしてどちらか一方がわかれば他方もわかるので実務上は問題ないのだが。
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