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webadm | 投稿日時: 2020-1-13 4:13 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
G-dur Menuet fait par Mons. Bohm 今度は、整理番号がついていない、Menuet fait par Mons. Bohm (ベーム氏のバッハ)とだけ記されたメヌエット。
特徴からして大バッハの作品ではなく、ベーム氏とはいったい誰なのか謎でしたが、どうやら大バッハの先輩で、リューネブルク聖ヨハネ教会オルガニストのゲオルク・ベームの作品だということが判明しています。 大バッハが6つのパルティータを自費出版する際も販売代理業務を引き受けるなど親交が深かった。 当時は出版社というものは存在せず、例え需要があっても楽譜植字技術をもった印刷工房に限定部数で制作を依頼する自費出版しか手段がありませんでした。それはドイツだけでなく、フランスでも同じ。 なので大バッハが自費出版した楽譜を後世の人が入手するのは困難で、どうにか写譜を見つけ出してそれを自分用にコピーするというしかありません。 古典派の時代に入っても大バッハの曲集の需要はあったものの、原本が手に入らない以上コピーして出版するわけにもいかないわけで。 チェルニーが大バッハのクラヴィーア曲集を校訂出版した際に参照されたのは原本ではなく写譜でした。それでも最新の印刷技術で写植された譜面と権威のある音楽家の校訂版であれば、原典と多少違っていても飛ぶように売れたのでした。 今日では大バッハの作品はピリオド奏法が正統で、チェルニーの校訂版は古典・ロマン派時代の解釈に偏っているため研究目的以外では利用されないですが、当時ショパンも当時チェルニー版を手に公演の前にはもっぱらそれを練習していた話は有名。チェルニー版は今もシャーマー社から出ています。チェルニー版はメトロノーム値でのテンポ指示があり、超早いテンポなのも有名。 なんの話だったっけ? ああ、ベーム氏のメヌエットね。 画像は山崎版が映っていますが、演奏はチャネルオーナー自身のものぽい。 古楽器の演奏は参考になるかどうか、違う雰囲気を感じることは確か。 ピアノの演奏でもこれぐらい違いが出てもいい気がする。 普通のハープシコードの演奏動画はこちら。 こちらはフランスのクラヴサン演奏かな。個性があるね。 これは2声なのでわりと易しいかも(PTNA 課題曲 応用1)。 んじゃまた。 |
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