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webadm | 投稿日時: 2020-2-3 3:27 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
BWV 988/1 G-dur Aria 遂にきましたよ大バッハの有名曲( ´∀`)
BWV 988/1 とあるのは、大バッハが最後に出版した最高傑作、通称ゴルトベルク変奏曲の一番最後と最後に登場するアリアの初稿譜。 出版された版とは多少異なるものの、ほぼ同じ頃にアンナによって写譜されたもの。 ゴルトベルク変奏曲は、通常その前に出版されたクラヴィーア曲集の第二巻が終わってから取り組むべき作品。これが大バッハの最後のクラヴィーア曲集だからね。 かの、グレングールドも第二巻のレッスンが終わって、師匠と次に取り組むべき曲を思案している時に師匠のレッスン室の書棚にあったゴルドベルク変奏曲の楽譜を手にしたのがグレングールド伝説の始まり。その後レッスンで師匠とぎくしゃくしだして袂を分かつことになったのはご承知の通り。10代の頃から師事して演奏時の猫背姿勢から低い椅子と肘まで師匠を手本にしてきた彼でも、卒業する日がやってくるのですね。 えと、なんの話だったっけ。 ああ、アリアね。 大バッハは、ゴルトベルク変奏曲の変奏はこのアリアのバス旋律を主題として、上声部を様々な対位法で変奏する形式をとっています。変奏曲は演奏難易度が極めて高いものもあるので、大バッハの作品を全部知らないと演奏できないのが普通。 このアリアはシンプルで装飾音は沢山でてくるけど、覚えやすく挑戦すれば弾けないことはない気がするよね。 有名な曲なので、Youtubeとかでもカバーする人が数えきれないほどいます。 またゴルトベルク変奏曲は全曲演奏すると1時間前後かかるので、演奏紹介ビデオでは最初のアリアだけ披露するというのも多いよね。 バロック期の作品なので一曲に登場する主題はひとつとシンプルで覚えやすいよね。 古典期以降からはシンプルな構成では演奏時間も稼げないし、繰り返しを多用するのは野暮だし飽きられるし、バロック期は組曲だったものを一曲につなげて演奏するという複雑な構成が主になってそう簡単に鑑賞(聴くだけ)も練習のハードルも断然高くなったよね。 模範演奏にはことかかないけど、Grigorij Lipmanovič Sokolovのライブ演奏の音源がありました。装飾音の演奏はお手本になります。 古楽器(クラヴィコード)の演奏では、武久 源造氏のPTNAでの演奏動画がありました。 パイプオルガン演奏も良いね。 元々は2段鍵盤ハープシコード用の練習曲というタイトルで出版されたゴルトベルク変奏曲ですので、ハープシコードの演奏もあげておかないと。Andreas Staier のアルバムから、全曲入りだけどね( ´∀`) んじゃまた。 |
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