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投稿者 | スレッド |
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webadm | 投稿日時: 2006-6-10 1:56 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3094 |
読書中 すぐにでもJTAGの基本操作を行うステートマシンを書いてもよさそうだが、なんとなくつまらないので少し昔買い置きしてあった本をじっくり読んでいる。
「VHDL Analysis and Modeling of Digital Systems」McGRAW-HILL INTERNATIONAL EDITIONS,Electrical And Computer Engineering Series, Zainalabedin Navabi, ISBN 0-07-112732-1 10年前にVHDLを学ぼうと思って買ったまま病に伏してお蔵入りになっていたものだ。ペーパーバック版シリーズのひとつで2400円の値札がついている。安い。 最初のはしりの部分は長くHDLシミュレーターや論理合成ツールの研究に携わっている著者の背景から、今では誰も語らないVHDL誕生までの歴史が書かれている。このあたりは正しく技術を受け継ぐものならば読み飛ばせないところだ、おいしいところだけ分かればよいという潜りはさっさと読み飛ばしてしまい業界には根付かないだろう。 それが終わるとVHDLを構成する基本的な概念やキーワードの持つ背景や意味がまどろっこしいほど丁寧にかつゆっくりと解説されている。このあたりも著者独特なこだわりを感じる。普通はここはさっと通り過ぎるところだろうが、実はVHDLに限らずHDLを利用する者があらかじめ知っておかなければならない前提知識なのだ。 FPGA/CPLDやLSIをHDLで論理合成してシミュレーションするときには既にゲートレベルでのシミュレーションが可能だが、ターゲットプロセスが確定していない、ターゲットデバイスが確定していないもしくはFitingができない状態で論理を書いてテストする場合にはここのところをよく理解しているかどうかで結果が大きく違ってくるだろう。 代入や演算の評価順序や遅延を考慮することの重要性が読み手に伝わってくる。その上でようやくVHDLの基本概念がわかってくる。 そんな感じでゆっくりと高い山の裾野を歩いて登る感じで最終的にCPUを扱うまで隅々にわたるまでガイドしてくれている。ちょっと時間はかかるけどつきあって最後まで読んでみることにしよう。練習問題も豊富なので理解を確認するためには十分だ。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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ウォーミングアップ後のテーマはJTAG Waveform emulator(中止) | webadm | 2006-5-18 16:01 |
まずはJTAGの標準規格書を入手することから | webadm | 2006-5-19 22:04 |
とりあえずざっと読み終えた | webadm | 2006-5-20 3:59 |
Jam STAPL Player他 | webadm | 2006-5-21 20:15 |
「バウンダリスキャン講座」発見 | webadm | 2006-6-5 3:14 |
» 読書中 | webadm | 2006-6-10 1:56 |
読書完了 | webadm | 2006-6-11 23:39 |
HDL記述の自由度 | webadm | 2006-6-12 20:44 |
なんだか | webadm | 2006-6-24 2:39 |
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