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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2006-7-14 10:43
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
ミイラとりがミイラになりそうな予感
いかん、暇さえあればヤオフクを覗くようになってしまった。

要らないキカイでも良いもので値段が手頃だとつい買ってしまいそうだ。

いま欲しいファンクションジェネレータの中でも最上級なのがパルス/ファンクションジェネレータというらしい。周波数、波形、レベル、DCオフセットはもちろんデューティ比率や幅を設定できたり、出力をトリガーやゲートで制御できたりするすぐれもの。どちらかというとアンプやフィルターなどの素子の性能測定に使われるらしい。存在を知ってしまうと手にいれたくなってしまう。

最低限でも周波数、波形、レベル、DCオフセットは設定できるものが必要。一番簡易なRC発振器とかは波形がサイン波のみ、DCオフセットは無しで交流出力のみなので単体だとデジタル信号入力源としては使えない。

ヤオフクの電子工作の部品とか測定器がアマチュア無線>その他に集中しているのは、やはり昔も今もアマチュア無線家が電子工作人口の大半を占めていたり潜在人口だったりするからだろう。

自分も一応電信級と電話級のアマチュア無線従事者免許を持っている。学生の頃はクラブに所属してコンテストにも参加したことがある。もっぱら電信のみであったが。しゃべるのが苦手だったし声がさっぱり出なかったというのもある。それでも南アフリカ共和国のクイーンエリザベス港あたりからの船舶と電信で交信したときは興奮した。残念ながら途中で電波伝搬状況が悪化して尻切れトンボになってしまったが。

今のようにインターネットも携帯電話も無い時代には自由に遠くに居ながらにして交信できるアマチュア無線は未知の土地や大陸の人と接する夢のような手段であった。といっても基本的にアマチュア無線が許されるのはあくまで無線通信の実験が目的であって交信そのものではないという縛りは歴然としてある。私用のお喋りで帯域を使用してはならないのが掟としてあった。なので私的な交流は別の手段で行われるのが普通で、オフラインミーティングとか地域のクラブ同士のコミュニティーとかが生まれる土壌でもあった。

そうした社交性のある一面がアマチュア無線ホビーにはあるため、多くの人を未だに魅了しているのかもしれない。学生の頃に実家でトランジスタ一石で50MHz帯の超再生受信回路を組んでアマチュア無線を傍受していたら、養子に出た兄が訪れてアマチュア無線を始めたいと言うのでさっそく交信の様子を聞いてみたらとすすめた。しばらく1時間以上も部屋で聞いていたようで、その後どうやら本格的にアマチュア無線ホビーを始めたらしい。

今は自作しなくてもリグはメーカー製を買えば始められるので必ずしも送信機や受信機やアンテナを一通り自分で作る必要はなく、当然開局手続きも簡単だ。でもメーカーでは作っていないアマチュア無線でのデータ通信とかを行うリグは自分で作るしかない。まだそういう領域は残されているようだ。

電信ももう日本では本職の世界では使われなくなってしまったらしい。今はもっと効率の良い確かな無線通信手段があるので人がキーを打ち人が判読するという方式は維持するのが困難になってきたのもあるかも。

最初にモールス符号を覚えたのはエレキットにモールス符号発信回路を試すためにキーが付属していたのでついトトンツーとやりはじめたのがきっかけだったと思う。その後、真空管を使ってラジオの部品を再利用した中波の送信機を作ってエレキットのキーをつないでCW変調したのをトランジスタラジオで受信してモールス符号を練習したりした。なので学生になってアマチュア無線クラブに入部した時には特に何も準備しなくても電信級と電話級を受けて合格することができた。

結局自分で開局することはなく社会人になり、ずっと電子回路への夢は持ち続けていた。いつも仕事で隣り合わせだったのは意識していたのかもしれない。でも30年も経つ間に電子技術は急速に発達した。

学生の頃、電子工学の教授が講義の最後に「今日これから古巣の東芝が真空管事業を廃止するのでそのご苦労さん会に行く」といって早めに切り上げたのを思い出す。真空管の時代が終わり、トランジスタとICの時代になったことを示す思い出である。

それでもバイポーラトランジスタの後に出てきたMOS FETは電圧を電流に変換する素子として真空管に似た特徴を持ち、またたくまに電力制御用や高電圧用の制御素子として活躍するようになった。もちろんMOS FETは現在のデジタルVLSIでも活躍している。

その応用の頂点のひとつであるコンピューターシステムであるがソフトウェアという別の技術分野を生み出した。ソフトウェアエンジニアは歴史的には最も浅く、技術者の中ではもっとも若輩ものである。なのでこき使われ、大事にされることはない。特に製造国日本ではなおさら。目に見えるものを生み出さないものは価値がゼロとも。未だに大企業のお偉いさんの中にはソフトウェアに何故金がそんなにかかるのか理解できない人が多い。

それでも世界中で同じ部品が使われる時代、ハードウェアで差別化するという考えはもう古いということに気づいていないお偉いさんも多い。どこのメーカーの製品をばらしてみても特別な部品が使われているわけではない。高額な特注品ばかり使ったら高くて割に合わない。部品メーカーも他にも売れるあてがあるから作るのであって、一社のために作るというのはそれなりのもうけがないとできない。

やはりこれからはソフトウェアでの差別化になるのだろうか。特許とかが有効になると、それはそれで大変深刻な時代になりそうである。ハードウェアの特許というと重箱の隅や枝葉の枝葉みたいなどうでも良い特許が大半で重要な基本特許や製造特許はほんの一握りである。でもソフトウェアになるとほとんどが基本特許に属するものになると思われるので、似たようなものを作る競合にとっては脅威になる。ただでさえソフトウェアはやっかいなのに、特許を回避するために別のしくみを考えたりしなければいけないとなると大変なことである。これはちょうど化学分野の特許に相当する。ちょっと大変な時代がきそうである。

もっともソフトウェアの特許制度に反対する意見も少なくはないので、しばらくは加速することはないと思うが。

日本でもなんか松下とジャストシステムでくだらない特許で争いがあった記憶がある。ああいうことがこれから日常茶飯事になるかと思うと早く引退したほうが身のためかもしれない。
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