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webadm | 投稿日時: 2006-9-16 3:15 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
もうひとつのデジタルオシロの良い点 アナログオシロとデジタルオシロの大きな違いというかデジタルオシロの良い点がもうひとつ。
それは複数チャネルを同時期に観測することができる点。 ええ、アナログオシロも複数チャネルの波形を一緒に表示できますがアナログオシロは原理的に同時期には単一のチャネルしかトレースできません。 アナログオシロは陰極線を左から右へ走査しながら垂直方向へチャネル信号を増幅して振幅させるので同時期に2つ以上のチャネルを走査することができないのです。 で実際には2チャンネルとか4チャンネル波形が表示されているけどあれはどうして? という疑問が。実際には人間の目には複数の波形が同時期にトレースされているように見えますが、オシロは同時期にはどれかひとつのチャネルしかトレースしてません。従って複数チャネルが同時に見えるのはそれぞれのチャネルが別々のタイミングでトレースされたものが残像として見えているというだけです。 そのためアナログオシロで厳密に複数のチャネルの信号の相互関係をトレースしようとすると1チャネル左から右へトレースして次ぎのタイミングで別のチャネルを同様にトレースするという通常のトレース方法ではまったく関係のないタイミングの波形を一緒に並べて見ているということになります。そのためアナログオシロにはchopingモードというトレース方法があります。これは時間軸上で短い間隔で複数のチャネルのトレースを切り替えて同じ期間内の複数チャネルの波形をトレースするというものです。 chopingモードを使うと厳密に同一期間内の複数のチャネル信号をトレースできますが、あるチャネルをトレースしている期間は他のチャネルをトレースできないため波形が断続的に表示されるため速い掃引速度では波形は波線で描かれたように見えます。これがアナログオシロの限界ですね。 デジタルオシロは同時期に複数のチャネルをサンプルしているので表示される波形は厳密に同じ期間内の信号をトレースしたものになり、アナログオシロのchopingモードのように波線で描かれるということはありません。 アナログオシロでもハイエンドのものはサンプリングオシロスコープと呼ばれていて普及型とは原理も異なるようですが良く知りません。 |
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