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webadm | 投稿日時: 2008-9-14 23:10 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3091 |
CONTROLブロック CONTROLブロックは内部のカウンタ、時計を制御する様々な信号を生成する。
外部から入力されるスイッチ入力信号はC800HZのクロックでサンプルされ、デバウンス処理されたものが内部で使用される。 デバウンス処理されたA,B入力とC10Hz信号によってカウンタ、時計の時分調整用信号(TIMMADJ,TIMHADJ)が生成される。A,B入力信号のアサート期間が1.6秒(C10Hz 16サイクル)未満の場合には、C10HZで1サイクル分だけ対応する時分修正信号がアサートされる。1.6秒以上アサートされるとアサートされている間時分修正信号がアサートされる。これによって1.6秒以上A,Bスイッチを押すと以降0.1秒間隔で時分が進むことになる。 C800HZに同期して、周波数カウンタ制御のためのCE,RESET,PRESET,LOAD信号が生成される。ACデアサート後にRESET,PRESET,CE,LOADが順にアサートされる4つのステートを繰り返す。CEがアサートされる期間は8/100秒(C800HZ 64サイクル)である。それ以外は1/800秒のパルスとなる。 S1,S2,S3の外部入力信号はデバウンス後にC10Hzの立ち上がりに同期したカウンタセレクト信号(CS1,CS2,CS3)として出力される。 この当たりの内部動作に関してはMSM5524内部信号の詳細が明らかにされていないので迷いが多い。 カウンタ、時計、タイマーの制御に関してはいろいろやり方が考えられる。MSM5524はどうやら古い複数クロック信号による非同期回路になっている模様でCPLDとかではやっかい。とは言え現代のように高性能なPCと論理合成ソフトやシミュレーターなど無い時代に設計されたICなので同期設計とか望んでも無理な話。昔はみんな紙の上でロジックを設計し論理圧縮して、ICマスクを大きな紙にプリントアウトして広げて人間がチェックしていた時代である。 だいたいカウンタ、時計、タイマー回りのロジックがどうなっていたのかは想像できるがCPLDでそれをやろうとするとかなりタイミング的に問題が出るかもしれない。幸いに動作周波数が遅いので配置配線による遅延に比べれば微々たるものかもしれない。やってみないとなんとも。 本職の設計者ならこの程度は1日もかからずに設計してしまうのだろうけど、そこはそれ経験が無いのと知識が無いので、ボトムアップ的なフィードバックが後々あることを承知の上でのろのろと進めている次第。 MSM5524はOKIの半導体だけど、昔はOKIもOKITACという名前のミニコンピューターを作っていたコンピュータメーカーだった。マイコンが登場してからはIF-800というパソコンを出していたがOKIの頼みの綱である官公庁とか電電公社の一部で採用された以外は市販ではまったく売れず。そのうちフェードアウトしてしまった。当時は独自のRISC CPUチップを開発して巻き返しとか言っていたようだけど、そういう人達はさっさと辞めてしまったのか、その後半導体メーカーとしての力量は落ちる一方。最近では半導体事業そのものを売却するという動きもあるらしい。それ以前に戦前からの技術者虐め体質が抜けずにほとんどの技術者はとっくの昔に辞めてしまっているので中古設備の売却に近いのではないかと想像する。 |
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